梅雨でも革財布を美しく育てる─3つの湿気対策
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湿度80%を超える日が続くと、革製品にはカビが出ることがあります。せっかくの経年美も、湿気を放置すれば台無しです。ここでは「防ぐ」「乾かす」「養う」の3ステップで、梅雨時期でも安心して革財布を育てる方法をご紹介します。
STEP 1 ─ 防ぐ:通気を確保した保管
- 外出先で濡れたら、帰宅後すぐに表面を拭き、風通しの良い場所で2〜3時間陰干し
- 保管は不織布袋+紙箱が理想。ビニール袋は湿気がこもるため避ける
- フッ素系防水スプレーを年1〜2回程度。塗布後に乾拭きするとムラ無しに
STEP 2 ─ 乾かす:急がず、常温で
濡れた革を早く乾かそうとドライヤーを当てると、繊維が収縮してひび割れの原因になります。常温でゆっくり乾かし、完全に内部の水分が抜けた翌日に保革油を少量与えると、硬化を防げます。
STEP 3 ─ 養う:保革クリームの“薄塗り”
湿気を含んだ革は油分も抜けやすい状態。少量のクリームを指に取り、円を描くように薄く伸ばすだけで十分です。塗り過ぎはカビの栄養源になるので要注意。
湿度と上手につき合えば、艶はもっと深まる。
湿気は革にとってリスクもありますが、きちんとケアすれば、むしろ艶を育てるための良いコンディションにもなります。身近な道具でできる湿気対策、ぜひ今日から取り入れてみてください。